一緒に食べることで健康と幸せを!
みなさんは様々な工夫をしながらご家族で食事を楽しんでいることと思いますが、一般的に問題視されることについて今回は一緒に考えていきたいと思います。
3月の園だよりには「咀嚼の効果」と「こ食」について書きました。ぜひ参考にしていただき、幸せな食生活を送れますように、応援しています。
まずは、「噛む」ことについてです。食事はしっかりと噛んで食べることが大切であり、そうすることにより次のような効果があると言われていますよね。
美味しさをより感じられること。唾液が出ることで消化を助け、歯やあごの骨を成長させること。発音が良くなること。などなど・・・。
保育園でも給食やおやつの時間にはしっかりと噛んで食べられるように、「アムアム・モグモグだよ!」など常に口の動きに気をつけながら食べるようにしています。
おうちでも、「10回噛もうね!おいしいね!」などと言いながら、一緒にゆっくり食べる工夫をしてみて下さいね。
次は、「こ食」についてです。今は、ひと昔前より沢山の「こ食」の問題が注目されるようになりましたよね。
・個食~家族と一緒に食事をしているけど、それぞれが違うものを食べることで、作ってくれた人への感謝の気持ちや、おいしいねなどと共感的に感想を言い合う心が育ちにくくなる。
・子食~子どもだけで食事をすることで、偏食になったり親子の絆を深めにくくなる。
・粉食~パンやうどんなど、小麦粉から作られた柔らかいものばかり食べていると、噛まずに飲み込むようになり、先ほど言ったような噛む効果が得られないことになる。
・小食~ダイエットなどで量を制限することで、栄養がきちんと摂取できず体が丈夫に育たなかったり、無気力になったりする。
・濃食~味付けの濃いものばかり食べていると、素材本来の味や香りが感じられなくなり、味覚が育ちにくくなったり、高血圧の原因になったりする。
・固食~同じものばかり食べていると、栄養バランスが崩れ、わがままな性格になる傾向がある。
など、たくさんの問題点があげられます。
中でも核家族化などを背景に増えてきている「孤食」は、一人で食べるためコミュニケーションが図れない。楽しくない。さびしい。といった気持ちを抱えながら食事をすることになるので、子どもの心身の発達に何らかの影響が出る可能性が問題視されています。そのため、生活の中でも疲れやすくなったり、満たされない気持ちからかイライラしたり、早食いになったり、好きなものばかり食べて栄養が偏ったりと、様々な問題点が指摘されています。
忙しい毎日ではありますが、少しでも余裕を持った食生活が楽しめるように、声掛け一つからで良いので試してみてはいかがでしょうか?